トイプードル犬の肥満(メタボ)予防 | 〇〇〇を使ってコントロール
トイプードル犬も肥満のメタボリックシンドローム!?病気のリスクが数倍~数十倍に上がる!?
トイプードル犬にとって、食べることは最大の楽しみです。
「うちの子、よく食べるのよね~」
「可愛いから、つい・・・・」
潤んだ目でされる『もっとちょうだい!』攻撃に負けて、たくさん食べ物をあたえてしまう。
その気持ち、よ~~くわかります。
うちの家内もよく、リンゴやイチゴといった果物をトイプードルに与えています。
しかし、果物は果糖が多く、肥満を作る元なんですよね・・・。
愛犬の食べる楽しみを奪うことはしたくありませんが、健康のためには体重管理はとても重要です。
肥満のメタボリックシンドローム犬なんかには、したくありませんからね。
我が家のトイプードルは、毎日、私と一緒に体重チェックをしています。
肥満防止は、毎日、体重計を使って自制心をコントロールする
毎日、体重計に乗る必要はないかも知れませんが、体重測定を習慣化することによって、自制心を持つこと目的としています。
いったん体重計に乗らなくなると、体重を測るのが怖くなるんですよね。
自分もそうだし、犬の体重も「太っていたら、またダイエット?」と考えてしまって、つい体重測定をためらってしまいます。
そうであれば、毎日測って、もし体重が増えていれば、少し自制する。
維持や減っていれば、何も制限しない、と緩いルールを決めておけば、現状を維持できます。
これは、人間の私も愛犬のトイプードルもです。
おかげさまで、毎日の体重測定を用いて、私もトイプードルも体重はキープしています。
ところで、トイプードルの適正体重はどれくらいか知っていますか?
まずは、現状が太っているのか?痩せているのか?を知る
同じトイプードルでも、体高や足の長さ、胴の長さ、骨格の太さも違うし、適正体重というのはありません。
だから、「うちの子は何キロよ~」なんて会話をよく聞きますが、意味がありません。
ただ体高に関しては、あくまで規格としてJKC(ジャパンケネルクラブ)によって、定められていますが、だから何?ですね。
トイプードル
体高
24cm~28cm(理想は25cm)。-1cmまで許容される。トイ・プードルはミニチュア・プードルの外貌と類似し、全体的な比率も同一であり、ミニチュア・プードルのスタンダードのすべての必須要件に適合するものとする。ドワーフィズム(矮小発育症)が見られるものは全て失格となるが、オクシパットの隆起に限ってはそれほど目立たなくてもよい。
JKC(ジャパンケネルクラブ)HPより引用:https://www.jkc.or.jp/modules/worlddogs/entry.php?entryID=164&
現状が太っているのか?やせているのか?の判断は、犬のボディコンディションスコア(BCS)を使っておこないます。
特にトイプードルはモコモコの被毛ですから、触って判断する必要があります。
理想は、BCS3とされています。
簡単に言えば、あばら骨がさわれて、腰にくびれがあり、お腹が出ていない事!
- 手で愛犬の肋骨(あばら骨)あたりを触った時に、適度な脂肪がついていて、肋骨(あばら骨)が触れるか?
- 上から見て腰の前にくびれがあるか?
環境省 飼い主のためのペットフード・ガイドラインより引用https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide/pdf/full.pdf
もし、愛犬のBCSが理想とされる3であれば、現状の体重を基準とします
毎日、体重測定を飼い主さんとして、体重を維持するように食事や運動量をコントロールしてください。
もしBCSが1と2(痩せ)やBCS4と5(肥満)の場合は、食事や運動量を増減させる
ドッグフードの量を、10%~20%増減してみてください。
運動=散歩の時間も同様です。
ただし、10歳以上のシニア犬の場合は、BCS2(やや痩せ)もいいのではないでしょうか?
愛犬が元気であれば、無理して体重を増やす必要もありません。
肥満のBCS4と5の場合は、長期的な考えでダイエットを考えてあげましょう。
食べることが好きな犬にとって、ダイエットはストレスになりますから、犬が気付かない量だけ減らしてあげるのがポイントです。
少しずつ痩せさせて、ストレスを与えないほうが、精神的にも良いと思います。
ダイエットフードは原則、使わない
ダイエットフードと書いてあるドッグフードの原材料をチェックしてみてください。
タンパク源が大豆などの”植物性タンパク質”のみのドッグフードであれば、使用上の注意をよーーく読んでから与えてください。
犬は肉食の生き物ですから、植物性タンパク質の消化は苦手です。
ダイエットのために植物性タンパク質だけのドッグフードを与え続けると、愛犬が栄養失調になってしまうかも?
それであれば、低カロリーな魚ベースのドッグフードが理想です。
犬の体重測定の方法
人間用の体重計を用いて、差分法で図るのが一番正確です。
飼い主さんが犬を抱っこして、体重計に乗ります。
その後、飼い主さんの体重を量り、差し引きます。
犬の体重は毎回、同じ時間に測る
食べ物で体重を左右されませんので、朝ごはん前がいちばんおススメです。
肥満によるトイプードルの病気
肥満は健康を阻害しますし、良いことは何もありません。
足や腰の故障
体重が重ければ、足の関節や腰に対する負担も大きくなり、椎間板ヘルニア等のケガをする可能性が高くなります。
特にトイプードルは、膝蓋骨脱臼(パテラ)になりやすいです。
我が家のトイプードルもソファから飛び降りた際に、「キャイン!」と鳴いて、震えだしたことがあります。
すぐに病院へ連れて行ったら、診断はパテラ。
幸い軽症でしたので、すぐに良くなりましたが・・。
パテラ(膝頭骨脱臼)
後ろ足の膝蓋骨(人で言う、いわゆる膝のお皿)は通常、膝関節の中央にあるべきですが、その正常な位置に収まらず外れてしまった状態が「膝頭骨脱臼」です。
人間と同様の肥満疾患
他にも糖尿病や心臓病といった、まさに肥満の代名詞ともいうべき病気にもなりやすいです。
まとめ:人(トイプードル)も、毎日、体重計に乗ることで自制心を持てる
残念ながら、犬は食べたいだけ食べてしまいます。
飼い主さんが、体重管理をしてあげないと肥満=メタボリックシンドローム一直線です。
毎日、体重計に乗ることは、飼い主さんの健康維持にも役立ちますから、愛犬と一緒に取り組んでみてください。