【入門用】トイプードル犬を飼うなら知っておくべきこと

私は2008年からトイプードル犬と暮らし始めましたが、ハウツー本はあまり役に立たず、試行錯誤の連続でした。 獣医師やドッグトレーナー、犬友さんから色々聞いたり、自分で調べて試したりと、ずいぶんと無駄なこともしてきました。 何より我が家の愛犬に余計な負担を掛けてしまいました。 皆さんと愛犬にはそのような思いはして欲しくありません。 これからトイプードル犬と暮らし始める方や初心者の方に、飼い方の本に載っていない本物のノウハウをお教えします。

トイプードル犬の肥満(メタボ)予防 | 〇〇〇を使ってコントロール

トイプードル犬も肥満のメタボリックシンドローム!?病気のリスクが数倍~数十倍に上がる!?

 

トイプードル犬にとって、食べることは最大の楽しみです。

「うちの子、よく食べるのよね~」

「可愛いから、つい・・・・」

 

潤んだ目でされる『もっとちょうだい!』攻撃に負けて、たくさん食べ物をあたえてしまう。

 

その気持ち、よ~~くわかります。

うちの家内もよく、リンゴやイチゴといった果物をトイプードルに与えています。

しかし、果物は果糖が多く、肥満を作る元なんですよね・・・。

 

愛犬の食べる楽しみを奪うことはしたくありませんが、健康のためには体重管理はとても重要です。

肥満のメタボリックシンドローム犬なんかには、したくありませんからね。

 

我が家のトイプードルは、毎日、私と一緒に体重チェックをしています。

 

肥満防止は、毎日、体重計を使って自制心をコントロールする

 

毎日、体重計に乗る必要はないかも知れませんが、体重測定を習慣化することによって、自制心を持つこと目的としています。

 

いったん体重計に乗らなくなると、体重を測るのが怖くなるんですよね。

自分もそうだし、犬の体重も「太っていたら、またダイエット?」と考えてしまって、つい体重測定をためらってしまいます。

 

そうであれば、毎日測って、もし体重が増えていれば、少し自制する。

維持や減っていれば、何も制限しない、と緩いルールを決めておけば、現状を維持できます。

 

これは、人間の私も愛犬のトイプードルもです。

 

おかげさまで、毎日の体重測定を用いて、私もトイプードルも体重はキープしています。

 

ところで、トイプードルの適正体重はどれくらいか知っていますか?

 

まずは、現状が太っているのか?痩せているのか?を知る  

同じトイプードルでも、体高や足の長さ、胴の長さ、骨格の太さも違うし、適正体重というのはありません。

だから、「うちの子は何キロよ~」なんて会話をよく聞きますが、意味がありません。

 

ただ体高に関しては、あくまで規格としてJKC(ジャパンケネルクラブ)によって、定められていますが、だから何?ですね。

トイプードル

体高

24cm~28cm(理想は25cm)。-1cmまで許容される。トイ・プードルはミニチュア・プードルの外貌と類似し、全体的な比率も同一であり、ミニチュア・プードルのスタンダードのすべての必須要件に適合するものとする。ドワーフィズム(矮小発育症)が見られるものは全て失格となるが、オクシパットの隆起に限ってはそれほど目立たなくてもよい。

JKC(ジャパンケネルクラブ)HPより引用:https://www.jkc.or.jp/modules/worlddogs/entry.php?entryID=164&

 

現状が太っているのか?やせているのか?の判断は、犬のボディコンディションスコア(BCS)を使っておこないます。

特にトイプードルはモコモコの被毛ですから、触って判断する必要があります。

 

理想は、BCS3とされています。

簡単に言えば、あばら骨がさわれて、腰にくびれがあり、お腹が出ていない事!

  • 手で愛犬の肋骨(あばら骨)あたりを触った時に、適度な脂肪がついていて、肋骨(あばら骨)が触れるか?
  • 上から見て腰の前にくびれがあるか?

 

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環境省 飼い主のためのペットフード・ガイドラインより引用https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide/pdf/full.pdf 

 

もし、愛犬のBCSが理想とされる3であれば、現状の体重を基準とします

毎日、体重測定を飼い主さんとして、体重を維持するように食事や運動量をコントロールしてください。

 

もしBCSが1と2(痩せ)やBCS4と5(肥満)の場合は、食事や運動量を増減させる

ドッグフードの量を、10%~20%増減してみてください。

 運動=散歩の時間も同様です。

 

ただし、10歳以上のシニア犬の場合は、BCS2(やや痩せ)もいいのではないでしょうか?

愛犬が元気であれば、無理して体重を増やす必要もありません。

 

肥満のBCS4と5の場合は、長期的な考えでダイエットを考えてあげましょう。

 

食べることが好きな犬にとって、ダイエットはストレスになりますから、犬が気付かない量だけ減らしてあげるのがポイントです。

少しずつ痩せさせて、ストレスを与えないほうが、精神的にも良いと思います。

 

ダイエットフードは原則、使わない

ダイエットフードと書いてあるドッグフードの原材料をチェックしてみてください。

 

タンパク源が大豆などの”植物性タンパク質”のみのドッグフードであれば、使用上の注意をよーーく読んでから与えてください。

犬は肉食の生き物ですから、植物性タンパク質の消化は苦手です。

ダイエットのために植物性タンパク質だけのドッグフードを与え続けると、愛犬が栄養失調になってしまうかも?

 

それであれば、低カロリーな魚ベースのドッグフードが理想です。

犬の体重測定の方法

人間用の体重計を用いて、差分法で図るのが一番正確です。 

飼い主さんが犬を抱っこして、体重計に乗ります。
その後、飼い主さんの体重を量り、差し引きます。

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犬の体重は毎回、同じ時間に測る

食べ物で体重を左右されませんので、朝ごはん前がいちばんおススメです。

 

肥満によるトイプードルの病気

肥満は健康を阻害しますし、良いことは何もありません。

足や腰の故障

体重が重ければ、足の関節や腰に対する負担も大きくなり、椎間板ヘルニア等のケガをする可能性が高くなります。

特にトイプードルは、膝蓋骨脱臼(パテラ)になりやすいです。

 

我が家のトイプードルもソファから飛び降りた際に、「キャイン!」と鳴いて、震えだしたことがあります。

すぐに病院へ連れて行ったら、診断はパテラ。

幸い軽症でしたので、すぐに良くなりましたが・・。

 

パテラ(膝頭骨脱臼)

後ろ足の膝蓋骨(人で言う、いわゆる膝のお皿)は通常、膝関節の中央にあるべきですが、その正常な位置に収まらず外れてしまった状態が「膝頭骨脱臼」です。

 

人間と同様の肥満疾患

他にも糖尿病や心臓病といった、まさに肥満の代名詞ともいうべき病気にもなりやすいです。

 

まとめ:人(トイプードル)も、毎日、体重計に乗ることで自制心を持てる

残念ながら、犬は食べたいだけ食べてしまいます。

飼い主さんが、体重管理をしてあげないと肥満=メタボリックシンドローム一直線です。

 

毎日、体重計に乗ることは、飼い主さんの健康維持にも役立ちますから、愛犬と一緒に取り組んでみてください。